BNBは16.9億ドル相当のトークンバーン後に3％以上上昇、XRPの時価総額を上回る

BNB ChainのネイティブトークンであるBNBの価格は、過去24時間で3%上昇し、$1,168に達しました。これは、BNBにとって米ドル換算で過去最大規模となる16.9億ドル相当のトークンバーンが完了したことを受けたものです。

この価格回復は、急激な売りやテクニカルトレンドの変化、市場時価総額の変動が続いた波乱の一週間の後にもたらされました。この間、BNBは一時的にXRPのパフォーマンスに押されて、ステーブルコインを除く時価総額ランキングで3位の座をXRPに譲る場面もありました。

BNB Foundationは、33回目となる自動バーンの一環として、144万枚以上のBNBトークンを焼却し、総供給量を1億3,800万枚弱まで減少させたと発表しました。この仕組みは、供給量を徐々に1億枚まで減らすことを目的としており、BNBの価格やBNB Chain上のアクティビティに応じて四半期ごとに調整されます。

このバーンによって価格に勢いが加わり、暗号資産ランキングの全体的な変動を逆転させるのに十分な効果がありました。CoinMarketCapのデータによると、現在XRPの時価総額は1,576億ドルで、BNBの1,610億ドルに僅差で続いています。

それでも、これら両トークンは、CoinDesk 20（CD20）指数で測定される暗号資産市場全体を上回るパフォーマンスを示しています。CD20指数は直近24時間で1.15%上昇しました。

BNBの値動きは、$1,134.46で取引を開始した後、早朝から着実に上昇し、午前遅くには取引高が1,017万ドルに達するなど、強さを見せました。それでも一部のトレーダーは慎重な姿勢を崩していません。最近の取引では、ブレイクアウトの失敗や高値の切り下げが見られ、バーンによる上昇にもかかわらず短期的な不透明感が残っています。

CoinDesk Researchのテクニカル分析データモデルによれば、BNBが$1,150を上回って推移できれば、価格は安定する可能性があります。しかし、今後の全体的なポジショニングは、トークンがテクニカル面および投資家心理の両面で再び優位性を示せるかどうかにかかっています。