GoogleはMetaと数十億ドル規模の契約について協議中

Jinse Financeによると、GoogleはMetaと数十億ドル規模の契約について協議しており、2027年からMetaのデータセンターにカスタムAIチップを供給する計画です。最終的に合意に至れば、これはGoogleのAIインフラ市場戦略における大きな転換点となりますと、『The Information』が関係者の話として報じています。協議中の案によれば、MetaはGoogleのTPU（テンソルプロセッサユニット）を自社サーバールームに導入し、早ければ来年からGoogle CloudのTPU算力をレンタルする予定です。これまでGoogleはTPUを自社クラウドプラットフォームを通じてのみ外部顧客に提供していましたが、今回は顧客のオンプレミス導入を解禁し、Nvidiaの代替案として市場に参入する初の試みとなります。このニュースを受けて、発表時点でGoogleの株価は火曜日のプレマーケットで再び2.95%上昇し、Nvidiaは約3.25%下落しました。Googleは現在、より多くの潜在的な企業顧客、例えば高頻度取引機関や大手金融企業にTPUを提案しており、ローカル導入がセキュリティやコンプライアンス要件の充足に役立つことを強調しています。MetaのAI算力は現在ほぼ全てNvidiaのGPUに依存しており、傘下の30億人超のデイリーアクティブユーザー向けにモデル推論や生成サービスを提供しています。Google Cloudの幹部は、TPUがさらに市場を開拓すれば、GoogleはNvidiaの年間数百億ドルの収益のうち少なくとも10%のシェアを獲得できると見込んでいます。