ビットコイン（BTC）の上昇を引き起こす要因について議論が続くなか、プロキャップの最高投資責任者ジェフ・パク氏は、「鍵となるのは1つだけ」だと語った。
木曜日にYouTubeで公開された ポッドキャスト で、パク氏は「ビットコインを上昇させるブラックスワンは国家による採用だ」と述べた。
パク氏は、「もし主要な先進国、OECD加盟国がビットコインをバランスシートに載せると突然発表し、そして実際にそれを行ったらだろう」と説明した。
「本物でなければ意味がない」
パーク氏は、そのような発表があればビットコイン価格は一晩で約15万ドルに跳ね上がる可能性があると述べた。これは記事執筆時点の8万5089ドルから約76％の急騰に相当する。
しかしパク氏は、「それは本物でなければならない。マーケティングでも噂でも、官僚の言い回しの誤解でもダメだ」と強調した。「1年ほど続いた“偽物のバージョン”ではダメだ」。
ジェフ・パク氏（左）Source: Anthony Pompliano
Jan3創業者のサムソン・モウ氏も最近、国家によるビットコイン採用が「予想より早く起こる」可能性を示唆している。「私たちは 徐々に導入していく段階の終盤にあり、突然導入していく段階の初期にいる」とモウ氏は語った。
量子コンピューターは「奇妙なブギーマン」
パク氏はまた、量子コンピューティングに関する「明確な方向性」も短期的にはビットコイン価格を後押しする可能性があると述べた。
パク氏は「量子コンピューターは、ビットコイン界隈がずっと語り続けている『奇妙なブギーマン』だ」と語る。
同氏は、ビットコインの長期保有者（ホドラー）が最近売りに回っている背景には、この不確実性がある可能性を示した。
「クジラが売っているなら、それは彼らが2011年や2012年に買った理由と同じくらい“ありえない理由”で売っているのかもしれない」
ビットコイン価格 Source: CoinMarketCap
「長期保有者の行動を変えるのは、こうしたテールリスクのような要因だ」とパク氏は語る。
一方で、 グラスノード は最近のクジラの売りについて「異常ではない」と述べている。「長期保有者は、これまでも各サイクルで利益確定してきた」と指摘する。
量子問題の明確化が売り圧力を和らげる？
パーク氏は、量子コンピューター問題に関する明確化が「最低でも売り圧力を止める要因になりうる」と述べ、「売りが止まれば、買い圧力は価格上昇にストレートに寄与する」と続けた。
量子コンピューターとビットコインの安全性に関する懸念は最近高まっている。
ゼロ知識証明を専門とする研究者ジャンルカ・ディ・ベッラ氏は、量子の脅威は「遠い未来の問題ではなく、現在の問題だ」と 述べた 。
また、ビットコイン古参投資家のウィリー・ウー氏は、量子安全なプロトコルが登場するまでの中間的な対策として「SegWit対応アドレスに移し、そこで保管すること」を 提案している 。
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