99%の人が理解していない：暗号の世界は実は2種類に分かれている

パーペチュアル契約トークンのローテーションからプライバシートークン、そして今はAIトークンへ。

執筆：Yash

翻訳：AididiaoJP，Foresight News

かつて私は暗号資産の世界を完結したシステムだと考えていましたが、最近その視点が変わり、ビルダーの立場から暗号資産の世界を2つの主要な領域として捉えるようになりました：

1. ナラティブ型暗号資産の世界
2. ユーティリティ型暗号資産の世界

これらをどのように正確に理解し、そこからどのようにプロジェクトを構築し収益を得るかを説明します。

ユーティリティ型暗号資産の世界

これらは通常「最高のビジネス」です：

• ウォレット（@Phantom、@MetaMask）
• ステーブルコイン（USDT、USDC）
• 取引所（@HyperliquidX、@Raydium、@JupiterExchange）
• ローンチプラットフォーム（@pumpdotfun）
• ボットおよびトレーディングターミナル（@AxiomExchange）
• 分散型金融（@aave、@kamino、@LidoFinance）

これらのプロジェクトは実際のユースケースがあり、巨額の収益を生み出します。

暗号資産の世界で最も高い手数料を生み出すプロジェクト

ナラティブ型暗号資産の世界：

通常、優れたストーリーとビジョン（100 billionsドル以上の価値）があり、世界を変えるほど強力です：

• bitcoin（デジタルゴールドのストーリー）
• AI x 暗号資産（ほとんどのGPUインフラとエージェントフレームワーク）
• 分散型科学または知的財産関連（Story Protocol）
• 新しいL1/L2（例：ステーブルコインL1またはパーペチュアル契約L2）
• プライバシー（@Zcash）
• リステーキングおよびあらゆるインフラ
• x402

これらはほとんど収益を生み出しませんが、ストーリーが機関投資家や個人投資家を惹きつけ、トークン価格を押し上げます。

現在、ナラティブ型暗号資産の世界とユーティリティ型暗号資産の世界は互いに排他的ではありません。

このように考えてみてください：

確かにZcashを使っている人はいます（1日あたり5,000～10,000件の取引）が、現在は非常に強力なプライバシーナラティブがあり、より高い注目を集めています。そしてこの注目が実用性を後押しする可能性も高いです。

同様に、@CoinbaseDevのx402はほとんど利用されていませんが、最近のホットトピックであり、投機によってさらに認知と利用が促進されることは間違いありません。

Zcashの1日あたりの取引件数（出典：bitinfocharts.com）

両者は同じくらい重要であり、互いに促進し合っています：

ナラティブ型暗号資産の世界が→投機を駆動し、投機が→ユーティリティ型暗号資産の世界の採用を促進します

ユーティリティ型暗号資産の世界では、プロダクト（ユーザー）が王道であり、ナラティブ型暗号資産の世界ではコミュニティが王道です。

ビルダーのジレンマ

すべてのビルダーはこのジレンマに直面します：ナラティブ型暗号資産の世界のために構築するのか、それともユーティリティ型暗号資産の世界のために構築するのか。

一つの経験則は：

もしあなたが注目を集めるゲームが得意で、十分な影響力を持ってムーブメントを作り出せるなら、ナラティブ型暗号資産の世界のために構築すべきです。

例えば、トークノミクスのゲーム（および中央集権型取引所への上場/インナーサークル）が得意なら、壮大なナラティブとビジョンの構築に集中すべきです。

もちろん、十分な勢いがあれば、それはやがて実用的にもなります。例えばSolanaのようなブロックチェーンでは、資本が人材を惹きつけ、これらのチェーンを有用なものにしました。

10 billionsドル以上のナラティブを持ちたいなら、ファーストプリンシプルから考え、暗号資産技術スタックでどんな独自のことができるかを考える必要があります。

そのビジョンは十分に説得力があり、成功すれば100 billionsドル以上の市場を持てるでしょうか？それは十分にエキサイティングで、個人投資家の間で投機熱を巻き起こせるでしょうか？

例えばPlasmaは、trillionsドル規模のステーブルコイン市場のナラティブを持ち、実際の利用がないにもかかわらず、14 billionsドルの評価でトークン生成イベントを行いました。

もしあなたがプロダクト構築が得意なら、ユーティリティ型暗号資産の世界のために構築すべきです。例えばAxiomのようにMemecoinトレーダー向け、あるいはDeFiプロトコルのような特定のニッチな問題を解決できます。

ユーティリティ型暗号資産の世界は構築がすべてです。トレーダーや暗号資産ネイティブユーザーは、ターミナルや取引所を通じて直接必要なものを求めます。

それは必ずしも投機を助長するためだけではありません。同じプロダクトでも非投機的なユースケースがあります。例えばステーブルコインは決済に使われます。

ここでもナラティブは重要です。例えばPolymarketの場合、そのナラティブは予測市場です。ナラティブは確かにユーザーを惹きつけるので、ナラティブはマーケティングと見なすことができます。

もちろん最終的には両方を兼ね備えることもできますが、最初はどちらかに集中するのがベストであり、自分の強みを見極めるのはかなり難しいです。自分の強みを見つける必要があります。

トレーダーにとって

常にナラティブに賭ける必要があります。

あなたは、今後数週間、数ヶ月、あるいは数年で最も先見性のあるナラティブだと思うものに賭けます。

すべてのトークンを取引する人は「アテンションアービトラージ」のゲームをしており、注目を集めているものを買い、すでに注目を浴びたものを売ります。例えば、パーペチュアル契約トークンのローテーションからプライバシートークン、そして今はAIトークンへ。

特定のナラティブについては、注目を集め、アルファやベータの対象となると考えるチームに賭ける必要があります。彼らがそれを実現できれば、あなたの賭けは大きく飛躍します。

まとめ：

ユーティリティ型とナラティブ型の暗号資産の世界は、どちらも暗号資産分野の重要な側面です。

ビルダーとしては、最初はどちらか一方を選び、ナラティブまたはユーティリティのいずれかで非常に強くなることが大切です。一方がうまくいけば、もう一方に拡張することができ、それが最終的な目標です。