上位10人の暗号資産業界リーダーが、米上院民主党の市場構造に関する円卓会議に参加

主要な暗号資産企業の幹部らが今週、暗号資産に前向きな上院民主党議員とラウンドテーブルを開催し、市場構造に関する法案について議論する予定です。

これは、分散型金融（DeFi）規制に関する民主党の提案がリークされ、業界から激しい反発を招き、超党派の進展が頓挫したことを受けてのものです。

DeFi規制を巡る対立の中、暗号資産企業幹部が上院民主党と会談へ

ジャーナリストのEleanor Terrettによると、この会合は10月22日（水）に開催される予定です。彼女は出席が見込まれる10名の幹部を特定し、さらに追加の参加者が加わる可能性があると述べています。

「これらの暗号資産企業のCスイートは、水曜日に暗号資産に前向きな上院民主党議員とラウンドテーブルを開催し、市場構造に関する法案や今後の道筋について議論する予定です」と、ジャーナリストは投稿しました。

現時点で出席が予想されるのは、Coinbase CEOのBrian Armstrong、Chainlink CEOのSergey Nazarov、Galaxy Digital CEOのMike Novogratz、Kraken CEOのDavid Ripley、Uniswap CEOのHayden Adams、Circle Chief Strategy OfficerのDante Disparte、Ripple Chief Legal OfficerのStuart Alderoty、Jito Chief Legal OfficerのRebecca Rettig、Solana Policy Institute PresidentのKatie Myers Smith、Andreessen Horowitz crypto General CounselのMiles Jenningsです。

長年にわたり暗号資産規制の明確化を提唱してきたKirsten Gillibrand上院議員が、このラウンドテーブルを主導します。彼女は2023年に超党派のLummis-Gillibrand Responsible Financial Innovation Actを提出しました。

また、安定コインの監督に関する規制枠組みを確立するGENIUS Actの共同提案者でもあります。しかし、Gillibrand議員の関与については、BeInCryptoの調査を受けて注目も集まっています。

調査によると、彼女の選挙運動には主要な暗号資産企業から20万ドル以上の寄付が寄せられていました。さらに、寄付者の中には今回のラウンドテーブルに出席が見込まれる幹部も含まれていました。

一方、市場構造に関する法案の議論は、最近の米国上院民主党による提案を受けてのものです。BeInCryptoは、このグループが最近共和党に提案書を提出したと報じています。

「Preventing Illicit Finance and Regulatory Arbitrage Through Decentralized Finance Platforms」と題されたこの文書は、DeFiを規制するためのいくつかの措置を概説しています。しかしながら、この提案は党派間の緊張を再燃させ、進行中の交渉を停滞させました。

Jake Chervinskyによると、この提案はDeFiプロトコルを展開または利益を得る者をすべて仲介者と定義しています。また、すべてのDeFiフロントエンド（非カストディアルウォレットを含む）に対し、個人情報の収集とKYCチェックの実施を義務付けています。

さらに、財務省に対し、プロトコルに「影響力」を持つ者を決定し、制限リストに載せることであらゆるDeFiプラットフォームを禁止する広範な権限を与えています。

「この提案は規制枠組みというよりも、前例のない違憲な政府による業界全体の乗っ取りです。これは反暗号資産というだけでなく、反イノベーションであり、テック業界全体にとって危険な前例となります」と彼は付け加えました。

Cardano創設者のCharles Hoskinsonもこの提案を批判し、その批判を民主党全体にまで広げました。したがって、今回のラウンドテーブルは、DeFi法案を巡る緊張が高まる中、政策立案者と企業幹部が直接対話する貴重な機会となります。この議論が建設的な関与につながるのか、さらなる分断を招くのかは、今後の展開を見守る必要があります。