Plumeは、トークン化証券向けのSEC承認済みレールを構築

Plumeは現在、SECに承認されたトランスファーエージェントとなり、米国の規制枠組み内でトークン化資産のコンプライアンスに則った記録管理、取引追跡、ファンド管理を可能にします。

米国証券取引委員会（SEC）は、Plume Networkにデジタル資産分野で重要な役割を与え、トランスファーエージェントとしての運営を承認しました。この指定は10月6日の発表で確認され、同社は株主台帳の維持、所有権変更の処理、コンプライアンス報告をオンチェーンで直接行う権限を得ました。

これにより、Plumeはウォール街の伝統的な記録管理者が長年独占してきた機能に初めて進出するネイティブ暗号資産事業者となります。重要なのは、同社のシステムがSECおよびDTCCの既存インフラに直接接続できるよう設計されており、分散型台帳と米国金融規制の中核をシームレスに橋渡しすることです。

ウォール街とWeb3をつなぐ規制下のブリッジ

トランスファーエージェントは証券の公式記録管理者として機能します。従来の金融では、これらの機関が株式の所有者を厳密に追跡し、所有権の移転を管理し、配当支払いなどの重要な投資家コミュニケーションを担当します。Plumeの登録により、これらの機能をブロックチェーン技術に内在する不変の透明性とスマートコントラクトによる自動化で実行できるようになりました。

Plumeのオンチェーン・トランスファーエージェントは、現在数か月かかるプロセスを簡素化するよう設計されています。取引報告やキャップテーブル管理をスマートコントラクトに組み込むことで、トークン化の期間を数週間に短縮できます。また、オンチェーンIPOや小型株の資金調達、登録ファンドの発行など、これまでコンプライアンス下で実現が難しかったユースケースも可能にします。

資産運用者にとって、このネットワークはネイティブのファンド管理ツールを提供し、連邦報告要件を遵守しながらトークン化証券の作成、管理、決済を可能にします。

このネットワークはゼロから始めているわけではありません。運用能力を示すため、Plumeはすでに20万人以上の実世界資産保有者をオンボードし、Nest Creditプロトコル上で3か月間に6,200万ドル超のトークン化資産を促進しています。

特筆すべきは、Plumeの規制上のマイルストーンが、ミューチュアルファンドやETFを含む米国資産運用業界の規制基盤である40 Actファンドを誘致するという、より広範な戦略の一部であることです。この分野は39兆ドル規模の市場を形成しています。ネットワークはすでにこうしたファンドからの関心を受けていることを確認しており、伝統的な運用者がブロックチェーンの効率性へのコンプライアンスに則ったオンランプを積極的に模索している明確なシグナルとなっています。