仮想通貨業界の幹部によれば、ビットコイン（BTC）の4年周期は過去とまったく同じ形で展開しない可能性があるが、それが完全に無意味になったわけではない。
仮想通貨取引所ジェミニのアジア太平洋地域責任者サード・アーメッド氏は、シンガポールで開催されたToken2049でのコインテレグラフとのインタビューで「4年周期について言えば、何らかの形で今後もサイクルは続く可能性が高い」と語った。
「結局のところ、人々が過度に熱狂して手を広げすぎ、その後クラッシュが起こり、均衡に戻るという流れから生じる」とアーメッド氏は述べた。
ただし、仮想通貨業界への機関投資家の関与拡大によって、市場は変動の一部を吸収できる可能性があるとも付け加えた。「ボラティリティはある程度落ち着くだろうが、それでも何らかのサイクルは存在し続ける。最終的には人間の感情によって動かされるからだ」とアーメッド氏は説明した。
ビットコインの4年周期が今も有効かどうかをめぐる議論は、最近の仮想通貨業界で続いている。
8月21日には、仮想通貨分析企業グラスノードが、ビットコインの最近の価格推移は依然として歴史的な4年ごとの半減期サイクルを追っている可能性があると 指摘した 。
10月がサイクルのピークとなる可能性
仮想通貨アナリストのレクト・キャピタル氏によれば、過去のパターンが繰り返されるなら、ビットコインのサイクルピークは今月に訪れる可能性があるという。
同氏は7月に「もし2020年のサイクルを反映するなら、市場は2024年4月の半減期から約550日後の10月にピークを迎える可能性が高い」と 述べていた 。
「残された時間と価格の上昇余地はごくわずかだ」とキャピタル氏は述べた。ただし、10月1日は第4四半期の始まりであり、 コイングラス によると、2013年以来、ビットコインにとって平均リターン79.39%という最も強い四半期となっている。
実際、 コインマーケットキャップ のデータによると、ビットコインは過去7日間で11.5%上昇し、10月3日には12万3850ドルに到達。8月14日の史上最高値12万4100ドルに迫った。
一方で、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は7月26日に「ビットコイン価格が過去と同じようにサイクルをたどるとは考えていない」と 述べた 。
「2026年は上昇の年になると見ている。全体的に向こう数年は好調な時期が訪れると思う」と ホーガン氏 は 語った 。
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