ビットコイン（BTC）のデリバティブ取引において、トレーダーが「積極的にロング」に傾きつつあり、価格が史上最高値に迫る中で強気姿勢が強まっている。
オンチェーン分析プラットフォーム、クリプトクオントの寄稿者J.A.マールトゥン氏は、金曜日に Xで発表した 新しい分析の中で、10月のビットコイン先物市場における大きな変化を指摘している。
10月にビットコイン先物の買いボリュームが急増
マールトゥン氏によると、10月に入りビットコイン先物市場のセンチメントは大きく転換し、純買いボリュームが急増。現在は純売りボリュームを180億ドル上回っている。
同氏は「先物市場の買い手が本格的に動き出している」とコメントし、バイナンスにおける純テイカーボリュームを示すチャートを添付した。
クリプトクオントのキ・ヨンジュCEOも、ビットコインが直近で局所的な高値を付けた背景には、デリバティブ市場の大口投資家による持続的な買い圧力があると 指摘していた 。
マールトゥン氏は「これは明確な積極的ロングポジションの兆候だ」と付け加えた。
数日前までは、先物市場は逆の理由で注目されていた。CMEグループのビットコイン先物に週末の「ギャップ」が生じ、11万ドル直上が短期的な調整目標としてトレーダーに意識されていたのだ。しかし今週は売り手が十分な反落を引き起こすことができなかった。
ビットコインETFの成長
一方で、米国の現物ビットコイン上場投資信託（ETF）は木曜日のウォール街の取引セッション中に6億ドル超の流入があった。週全体では22億5000万ドルに達しており、市場関係者の予想を上回るペースが続いている。
オンチェーンデータリソースCheckonchainの創設者 ジェームズ・チェック氏 は、ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）」のオプション市場が急成長している点を指摘した。
同氏は「IBITオプションの成長は、ETF登場以降でビットコインにとって最も重要でありながら、最も語られていない市場構造の変化だ」と主張した。
さらに「IBITはデリビットを上回っただけでなく、建玉ベースではオプションが先物を凌駕している」と強調した。
ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏もIBITがコインベースのデリビットを超えたと 報告しており 、IBITの建玉は現在380億ドルに達しているという。
バルチュナス氏は「ETFは冗談ではない。仮想通貨の高マージン業者は厳しい状況に追い込まれる」と結論づけた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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