「パラサイト」制作会社Barunson、nPLUG IPリミックスプラットフォームをStoryでローンチし、フラッグシップIPをオンチェーン化へ
2025年9月22日 – 韓国ソウル
nPLUGは、Storyのプログラマブルライセンスインフラを活用し、ファンが映画、音楽、エンターテインメントIPを合法的にリミックスできるようにします。
Story Foundationは、「Parasite」などで知られる映画・ドラマの著名スタジオBarunsonと戦略的提携を締結しました。Barunsonはアジア唯一の3,400億KRW規模のKコンテンツ投資ファンドを創設し、文化コンテンツエコシステムを牽引しています。Web3部門であるNprojectと共に、文化IPのリミックスプラットフォーム「nPLUG」を立ち上げます。
韓国のストーリーテラーは世界の想像力を掴んできました。「Parasite」はアカデミー賞で作品賞を受賞し、「Squid Game」はNetflix史上最も視聴された番組となり、「Baby Shark」は世界的現象となりました。しかし、この成功の裏には構造的な問題があります。クリエイターは所有権をほとんど保持できず、長期的な利益も享受できません。NetflixのようなプラットフォームがIPを所有し、スタジオは薄利で運営されています。韓国コンテンツがグローバルに広がっても、その価値は他所へ流れてしまいます。
このパートナーシップは、クリエイターがIPを保持し、ファンから直接資金調達し、トークン化による新たな収益化手段を開く新しいモデルを示しています。
この提携により、Barunsonは主力IP資産をブロックチェーン上でリミックス・再創造・収益分配できる仕組みを構築します。すでに主要IPをNprojectプラットフォームに移行し、Storyを通じてオンチェーン化を進めています。これにより、Kコンテンツは消費型商品から、グローバル市場で参加型・拡張可能な資産へと進化する新たな機会が生まれます。
nPLUGの紹介
2025年第4四半期にローンチ予定のnPLUGは、プログラマブルライセンスをショートフォームメディアコンテンツに直接組み込む初のプラットフォームとなります。IP専用に設計された世界初のLayer-1ブロックチェーン「Story」上でネイティブに稼働し、ファンや編集者、クリエイターがライセンス取得済みIPを合法的に新しいショート動画へリミックスできるようになります。
ユーザーはリミックス作品をオンチェーン資産としてミントでき、ライセンス条件や自動ロイヤリティ分配、トラッカブルな帰属情報が埋め込まれます。スマートコントラクトが出所証明や権限管理、オリジナル権利者とリミックスクリエイター双方の新たな収益化チャネルを自動化します。
クリエイターはオリジナルIPに基づく二次創作を自由に制作・投稿でき、広告やアプリ内課金(IAP)による収益は自動的にオリジナルIP所有者と分配されます。
Barunsonは文化的レガシーを背景に、以下のような国際的評価を受けた作品を制作した韓国を代表する映画スタジオの一つです:
- Parasite – アカデミー賞で作品賞を受賞した初の外国語映画
- Mother、Inside Men、The Age of Shadows、Cobweb – ジャンルを超えたカルト的・批評的ヒット作
この実績をもとに、Barunsonは世界的に有名なリミックス可能なIPをオンチェーン化する独自の立場にあり、nPLUGをプログラマブルコンテンツエコシステムへのゲートウェイとして展開します。
これまで、IPを合法的にリミックスすることはほぼ不可能でした。Nprojectが構築したnPLUGは、創造的自由と公正な報酬の新モデルを導入することで、この状況を変えます:
- ファンリミックスのためのIPのリアルタイムライセンス
- IP保有者のための透明なロイヤリティフロー
- リミックス可能なデジタル資産としての象徴的な韓国IPへのグローバルアクセス
Kコンテンツの年間輸出額は120億ドルを超え、世界で最も熱心なファン経済の一つを持つ韓国のエンターテインメント業界は、分散型クリエイティブ経済への転換を主導する準備ができています。普及を加速するため、Barunson、Story、NprojectはブロックチェーンベースのIP収益化モデルを推進し、年内にIP投資ファンドを立ち上げる予定です。
nPLUGは、韓国を文化IPをプログラマブルキャピタルへと変えるグローバルムーブメントの最前線に位置付けます。これにより、クリエイターはIPを合法的かつ柔軟にライセンスでき、ファンや新たなクリエイターが所有権を手放すことなくストーリーをリミックス・適応・拡張できます。これは、IPの価値が時間とともに複利的に成長し、想像した人々の手に残る、より公平なクリエイティブ経済の基盤となります。
Seung-yoon “SY” Lee, Co-founder & CEO, Story Protocol:
「韓国のストーリーテラーは、Parasite、Squid Game、Baby Sharkを見れば分かるように、世界の想像力を掴む力を証明しました。しかし、これらの成功の背後にあるビジネスモデルは壊れています。プラットフォームが利益を独占し、世界を築いたクリエイターは外注扱いです。」
StoryのプログラマブルIPインフラはこれを変えます。クリエイターやスタジオが所有権を保持し、ファンから直接資金調達し、ストーリーをグローバルに投資可能なフランチャイズへと転換できます。
Shin-Beom Kang, CEO, Barunson:
「Barunsonは、映画、ドラマ、メタバース、ゲーム、ライブパフォーマンスなど幅広い分野で作品を制作・開発し、韓国の文化コンテンツ産業をリードしてきました。StoryおよびNprojectとのこの協業は、グローバルファンダムによって支えられる透明かつ公正なIPエコシステム構築への重要な一歩であり、韓国のコンテンツ産業を次世代のブロックチェーンベースIP経済へと進化させることに尽力します。」
Storyについて
Storyは、知的財産をプログラマブルにするために設計されたLayer-1ブロックチェーンです。a16z、Polychain、Samsung Venturesから1億3,600万ドルの支援を受け、2025年初頭にメインネットをローンチし、トークン化IPの主要インフラとなっています。このネットワークにより、クリエイター、開発者、企業、AIラボは、コンテンツを権利埋め込み型のオンチェーン資産として登録でき、メディア、データ、AI生成作品を法的に執行可能なデジタル財産に変換できます。IPがインターネットネイティブな資産クラスへと進化する基盤として、Storyはよりオープンで公平、かつコンポーザブルなクリエイティブ経済を支えます。

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
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