ビットコインが史上最高値となる12万4000ドルを超え、新たな価格圏に入った。過去1週間で約8％上昇し、オンチェーンの需給構造変化が買い優勢を後押ししている。パーペチュアル先物では買い持ちが継続しており、強気派はさらなる上値をうかがう展開だ。
マイナー保有減で売り圧力後退
8月初旬、マイナーの保有量は2日時点の180万6790BTCから10日には180万8488BTCに増加した。供給増は市場に売り圧力をもたらし、価格上昇の逆風とされる。
しかし、その後は保有量が180万6630BTCに減少し、足元では安定している。これにより短期的な売却リスクが和らぎ、マイナーによる大量売却に伴う重しがない状態で 価格上昇 を試みる余地が広がった。
マイナーの保有量: マイナーが保有するBTCの総量。保有量の増加は売り圧力の到来を示すことがあり、減少は供給側の大きな脅威を取り除くことが多い。
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テイカーバイボリュームが強気の準備を示す
テイカーバイボリューム; 売り側の流動性を持ち上げる市場買い注文の総名目価値は、8月11日に143億1000万ドルに急増したが、これはブレイクアウトの試みが失敗した際のことだった。
ここが重要な部分である。市場買い注文が成立するためには、すでに注文書にある売り注文を「ヒット」しなければならない。つまり、買っているにもかかわらず、彼らは売り手の価格で即座に購入しており、ディップやより良い取引を待っているわけではない。
言い換えれば、高いテイカーバイボリュームは、積極的な買い手が注文書の売り側から流動性を取り除いていることを意味する。彼らは売り手を迅速に排除しており、圧力が続けば価格を押し上げる可能性がある。
この指標は122億4000万ドルで高止まりしており、トレーダーがディップを待たずにアスクで価格を追いかけていることを示している。
歴史的に、このような持続的な買い側の攻勢は、成功したブレイクアウトの前兆となることが多い。この場合、ラリーが新たな高値を突破するかどうかではなく、いつ突破するかが問題であった。
注目すべきビットコインの価格水準
勢いが強気派に大きく傾いている今、直近の試練は12万4300ドルであり、これはより高い目標が現れる前の最後の重要な障壁である。
このレベルを明確に突破し、日足でのクローズが確認されれば、ビットコイン価格の道筋が12万7600ドルに向かって開かれる可能性があり、これは1.0フィボナッチ拡張に一致し、次の主要な上昇目標を示す。
一方で、ビットコインが12万1600ドルを維持できない場合、特にマイナーの保有量が再び増加する場合には、強気のセットアップがより急激な後退に直面する可能性がある。
