ベラルーシ国立銀行、ルカシェンコ大統領の仮想通貨推進を受け画期的な進展を約束

ベラルーシ国立銀行総裁が仮想通貨決済を認める規則案を起草

ベラルーシ国立銀行は、2025年8月12日（火曜日）、アレクサンドル・ルカシェンコ（Alexander Lukashenko）大統領に報告した後、ベラルーシの仮想通貨市場における画期的な進展を目指し、一連の政府決定を準備していると現地メディアが報じている。

ベラルーシ中央銀行のゴロフチェンコ総裁はルカシェンコ大統領との会談後、仮想通貨決済を認める規則案を起草した事を発表。同総裁の発言を引用し、「仮想通貨とデジタル金融資産を金融政策に組み込むことで、画期的な成果を達成するための具体的な提案がある」と述べたうえで、次のように語っている。

これらのアプローチはアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に報告され、大統領もおおむね支持した。詳細は近日中に特別会議で議論される予定だ。国立銀行はこの件に関する具体的な規制法案を準備している。かなり着実に成長しており、堅調な数字を示している。仮想通貨は今後も定着するだろう。だからこそ、この主流に迅速かつ的確に統合していく必要がある。われわれは、金融政策の一環として仮想通貨やデジタル金融資産を積極的に活用するという観点から、画期的な成果を達成するための提案をいくつか持っている。

ベラルーシの首都ミンスク（Minsk）は、ロシアが仮想通貨の利用を開始した際と同じような制裁に直面している。また、現在ベラルーシでは、強力な指導者が仮想通貨決済を促進する規制の導入を求めているため、ビットコイン（Bitcoin/BTTC）が「非常に重要な話題」となっている。

ベラルーシは仮想通貨の画期的な進展を目指す

ベラルーシ共和国国立銀行（NBRB）は、同国が「仮想通貨の利用において画期的な成果」を達成できるようにするための法改正案を起草したと、国営通信社BelTAが総裁の発言として報じた。

同総裁は、拡大を続ける国内仮想通貨市場について言及しており、この問題を非常に重要と位置付けている。この市場は現在、主にベラルーシ・ハイテクパーク（HTP）の居住者として登録された取引所によって構成されている。HTPは、IT分野のさまざまなセクターの企業に税制優遇措置を含む優遇措置を提供する特別な法的制度で、2017年末にルカシェンコ大統領が署名した「デジタル経済の発展に関する政令第8号」に基づいている。この政令は、翌年春に発効し、マイニングや取引といった仮想通貨関連活動を合法化し、デジタル資産を扱う企業にHTPへの門戸を開いた。

ベラルーシ中央銀行総裁との会談で、ルカシェンコ大統領は仮想通貨規制について具体的に質問し、仮想通貨分野に関するさらなる対策の検討を提案。仮想通貨市場、仮想通貨、それらは一体何なのか、われわれはどのように進めていくのかとゴロフチェンコ総裁に質問したうえで、ルカシェンコ大統領は次のように主張している。

特に今、決済を円滑にするために、どのように仮想通貨を活用できるのか、この件については多くの議論がなされているが、ベラルーシの仮想通貨市場はまだ未発達だ。

なお、ルカシェンコ大統領は、この問題については既に中央銀行のパベル・カッラール（Pavel Kallaur）前総裁とも協議済みだと述べた。ルカシェンコ氏の発言は、ベラルーシが最も緊密な政治的・軍事的同盟国であるロシアが、仮想通貨取引のための特別な「実験的な法的制度」を導入した後に行われている。現在、ミンスクも、ロシア側の激しい紛争への関与を理由に、同様の国際的な制裁を受けている。