スイスでサトシ・ナカモトのランドマーク像が盗難、破壊され湖に投棄される

サトシ・ナカモト像が盗まれる

ビットコイン（Bitcoin/BTC）の創始者サトシ・ナカモトを称える像が、スイスのルガーノで展示されていたところから盗まれ、その後、破壊されて湖に投機されていたことが分かった。

ビットコインの創設者、サトシ・ナカモトを称える像が、スイスのルガーノにある展示場所から行方不明になり、盗難され、懸賞金がかけられた。サトシ・ナカモトを称えて作られた3体のうちの1体であるこの像は、盗難される前はヴィラ・チャーニ公園で最後に目撃されている。なお、当時、周辺はスイス建国記念日の祝賀行事で賑わっており、近くのカフェも祝賀客で溢れていたという。

Hey @planb_network where the F… has Satoshi Nakamoto's statue gone?! pic.twitter.com/FchcOMJhuS

— Gritto (@Grittoshi) August 2, 2025

2025年8月2日（土曜日）、サトシ・ナカモト像の盗難が報字られた。像の消失を最初に知らせたのは、ソーシャルメディアユーザーの@Gritto氏で、オンラインで懸念を表明した人物であった。

グリット氏は、8月1日のスイス建国記念日の夜、酔っ払った集団が通り過ぎる直前に、像が無傷のままの状態で目撃されたと主張。同氏は、集団は、2点で固定されていた像を簡単に移動できたと主張し、誰にも気づかれずに近くの湖に投げ込むこともできたと示唆した。

盗難作品返還に0.1BTCの懸賞金

ビットコインを中心とする団体「サトシ・ギャラリー」は、盗難作品の返還を求める懸賞金制度を開始。

同団体は、像の返還につながる情報を提供した人に、0.1BTC（約167万円）の懸賞金を支払うと発表。

テザーが支援するイニシアチブ「プランB」とルガーノ市は、当初2024年10月にこの像を除幕。ヴィラ・チャーニの前に設置されたこの像は、サトシ・ナカモトがビットコインに抱いていたビジョンを象徴。この像は、仮想通貨の創造後、彼が世間の注目から遠ざかっていることをも象徴。テザー（Tether）のパオロ・アルドイノ（Paolo Ardoino）CEO（最高経営責任者）はこのニュースに対し、身元不明の人物が像を撤去したと述べた。

注目点は、独特なデザインにより、見る人が徐々に視点を変えると、像が視界から消えていくことで、サトシ・ナカモトの捉えどころのない性質と、彼の創造物が受け継がれてきた遺産を象徴している。

ルガーノの像は、世界21カ所に設置された同一のインスタレーションを通して、サトシ・ナカモトの遺産を偲ぶ世界的な取り組みの一環で、ルガーノでの初公開後、主催者はさらに2カ所の像を除幕。1カ所はビットコインビーチとして知られるエルサルバドルのエル・ゾンテ、もう1カ所は2025年4月に東京に設置されている。

近くの湖で壊れた状態で発見される

盗難事件が発覚した後、ピコッツィ氏のサトシギャラリーは、像の回収につながる情報提供者に0.1BTCの報奨金を出すと発表した。

Update: it seems i was right about the turn of events pic.twitter.com/X6qNYDreBC

— Gritto (@Grittoshi) August 3, 2025

チームはまた、世界21カ所に同一の像を設置する計画を進めていくことも確認。Xの複数のユーザーは、像は近くの湖から回収されたものの、損傷があり不完全な状態だったと主張している。