ステーブルコイン発行会社テザー（Tether）のCEOであるパオロ・アルドイノ氏は、ライバルのサークル（Circle）がニューヨーク証券取引所（NYSE）で株式公開を果たした数日後、テザーには上場する意図がないと述べた。

アルドイノ氏は6月7日、「上場する必要はない」と コメントした 。サークルはステーブルコインUSDCの発行元で、6月5日にNYSEに上場。初日の取引で株価は167%上昇した。

「5,150億ドルという数字は素晴らしいが、弱気すぎる」

ステーブルコインUSDTを発行するテザーが上場した場合、世界19位の企業となり、コストコやコカ・コーラを上回る企業規模になると、Artmesisのジョン・マーCEOが試算した件についてもアルドイノ氏は言及した。

アルドイノ氏は、「5,150億ドル」という試算額について「素晴らしい数字だ」と評価したが、「ビットコインと金の準備資産が現在（そして今後も）増えていることを考えると、むしろ弱気すぎるかもしれない。それでもとても光栄だ」と述べた。

ビットコイン支持者のアンソニー・ポンプリアーノ氏やジャック・マラーズ氏は、同社が将来的に1兆ドル規模の評価額に到達する可能性があると示唆している。

テザーCEO、IPOを否定｜5150億ドルの評価額は『やや弱気』と発言 image 0 Source: J on Ma

アルドイノ氏はまた、「次の成長フェーズが本当に楽しみだ」とも語った。

テザーのUSDTは、コインマーケットキャップのデータによれば記事執筆時点で1,548億ドルの時価総額を持つ仮想通貨で、仮想通貨市場では3番目に大きい銘柄となっている。

一方、4月24日にはテザーが、ストライクのジャック・マラーズ氏が設立した新しいビットコイン保有会社「トゥエンティワンキャピタル（Twenty One Capital）」の筆頭株主になることが発表された。

トゥエンティワンキャピタルは設立間もないが、すでにビットコインの企業保有量で世界第3位となっており、ストラテジー（旧マイクロストラテジー）とマイニング企業MARAホールディングスに次ぐ規模となっている。

6月3日、コインテレグラフはテザーが37,229.69BTC（約39億ドル相当）を新しいビットコインネイティブの金融プラットフォーム関連アドレスへ移動させたと報じた。

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