ビットコイン（BTC）が7月初旬にも11万5000ドルを超える過去最高値を更新する可能性があると、複数のアナリストが指摘している。条件は、機関投資家による継続的な買いと、米国の雇用統計が「予想を下回る」結果になることだという。

ビットフィネックスのアナリストはコインテレグラフに対し、「ETF（上場投資信託）への資金流入が続き、機関投資家の関心が高まれば、7月初旬にもビットコインは11万5000ドル、もしくはそれ以上に達する可能性がある」と述べている。

一時的な下落に懸念も、投資家心理は引き続き強気

ファーサイドのデータ によると、米国の現物ビットコインETFは5月に約52億4000万ドルの資金流入を記録した。

ビットコイン価格は5月22日に11万1970ドルまで上昇したが、その後調整が入り、記事執筆時点では10万4823ドル付近まで 下落している 。

ビットフィネックスのアナリストは、「今回の下落に対する懸念はあるものの、投資家の楽観的な見方は依然として強い」と指摘している。

市場全体の投資家心理も堅調で、恐怖強欲指数は100点中57点で「強欲」ゾーンを維持している。

ビットコイン 7月に11万5000ドルを超えるか 機関投資家の流入と米雇用統計が鍵に image 0 Bitcoin is up 11.51% over the past 30 days. Source: CoinMarketCap

米労働省労働統計局は6月6日に最新の米雇用統計を発表する予定となっている。

米国の雇用統計は、米連邦準備制度理事会（FRB）の金利政策に影響を与える主要な経済指標のひとつであり、それがビットコインを含むリスク資産への投資マインドに直接波及する構造だ。

ビットフィネックスのアナリストは、「予想を上回る内容となれば、利下げが後ろ倒しとなり、ドルが強含む展開が見込まれる。これがビットコインに下押し圧力を与える可能性がある」と述べている。

一方で、「予想を下回る内容となれば、インフレ鈍化のストーリーが補強され、FRBが早期利下げに動く可能性が高まり、ビットコインにとっては追い風になる」とも指摘した。

強い雇用統計でビットコインは10万2000ドルを試す展開も

アナリストらによると、「雇用統計が労働市場の強さを示した場合、ビットコインは10万2000ドル付近、あるいはそれ以下のサポート水準を試す可能性がある」という。

ただし、「雇用統計の結果は短期トレーダーにとっては重要だが、市場全体の大局から見れば、より大きなパズルの一部にすぎない」とも述べている。

ビットフィネックスは弱気シナリオにおいて、心理的節目である10万ドルを割り込む可能性も示唆しており、9万5000〜9万7000ドルのレンジで「良好な買い集めが起きる可能性がある」と見ている。

なお、ビットコインが前回9万7000ドル付近で取引されたのは5月7日のことだった。

複数の仮想通貨アナリストは以前から、6月までにビットコインが新たな過去最高値に達するとの見通しを示していた。実際、5月には11万1970ドルの高値を記録している。

3月28日には、リアルビジョンのチーフ仮想通貨アナリストであるジェイミー・クーツ氏がコインテレグラフに対し、「市場はビットコインの上昇スピードを過小評価している可能性があり、第2四半期末までに過去最高値を更新するかもしれない」と述べていた。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント！【PR】

仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が当選率100%の初夏抽選会＆新規限定キャンペーンを開催！沖縄旅行、2000USDT、Laligaグッズ、20,000円のボーナス獲得のチャンス【PR】