市場のボラティリティ指標、100日以内にビットコイン13万5,000ドル到達を示唆＝アナリスト

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cointelegraph-jp-crypto2025/05/14 02:12

著者:Biraajmaan Tamuly

重要ポイント：

ビットコイン価格は10万ドル超を維持。CBOEボラティリティ・インデックス（VIX）が20まで低下し、「リスクオン」ムードが市場を支配
ビットコイン強気指数（Bull Score Index）は80に急上昇、恐怖・強欲指数（Fear & Greed Index）も楽観的な水準へ。過去のパターンからさらなる上昇の可能性も

CBOEボラティリティ・インデックス（VIX）が2025年初頭の60から、過去30年の平均値である20まで下落したことを受け、ビットコイン（BTC）は10万ドル超で高値圏を維持している。この低下は、5月12日に発表された米中貿易協定（90日間の関税停止と両国による115％の関税引き下げ）を受けたものだ。

市場のボラティリティ指標、100日以内にビットコイン13万5,000ドル到達を示唆＝アナリスト image 0

CBOE Volatility Index chart. Source: X.com

X.comに投稿されたチャートによると、この合意によって「リスクオン」姿勢が強まり、投資家はビットコインや株式といったリスク資産に資金を移しているという。ビットコイン・ネットワークのエコノミスト、ティモシー・ピーターソン氏は次のように述べた：

「VIXは昨日、中国との貿易協定の可能性が報じられたことで大幅に低下し、現在は『通常』の水準にある。今後しばらくは『リスクオン』の環境が続くだろう」

さらに強気の材料として、2025年4月の米消費者物価指数（CPI）インフレ率は前年比2.3％まで低下。これは2021年2月以来の低水準であり、3月の2.4％から下がり、市場予想（2.4％）も下回った。この予想外のインフレ鈍化は、2025年中のFRB利下げ観測を強める可能性がある（他の経済指標との整合が前提）。

低ボラティリティ、インフレ鈍化、貿易摩擦の緩和というマクロ環境の変化は、ビットコインにとって好条件である。

ピーターソン氏は今月初め、VIXが55から25に低下したことを根拠に、ビットコインが100日以内に13万5,000ドルに到達する可能性を指摘。自身のモデルはVIXの低下とビットコインの上昇に95％の相関を示しているという。

ビットコイン強気指数、年初来最高水準に

2023年4月に過去2年間で最も弱気だった局面を経て、ビットコインの市場心理は2025年で最も強気な水準へと急変。クリプトクオントのデータによると、ビットコイン強気指数（Bull Score Index）は20から80へと急上昇。これは過去にも価格急騰と相関のある水準だ。

この変化は、スポット市場での需要が供給を上回っていることを背景としており、2024年4月の半減期後にも類似のパターンが観測されている。さらなる上昇が見込まれる可能性がある。

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Bitcoin: bull score index. Source: CryptoQuant

ビットコイン研究者のアクセル・アドラーJr氏も、仮想通貨の恐怖＆強欲指数（Fear & Greed Index）が53.3％まで上昇していると指摘。ただし、過熱水準とされる80％には達していないため、「上昇局面」への移行余地があるとし、ビットコインが過去最高値（約11万ドル）を突破することに期待を寄せた。