Telegram創設者: 暗号化を裏口から損なうくらいなら市場を退出する

4月21日のニュースによると、Telegramの創設者パヴェル・ドゥーロフは、公式TGチャンネルで、先月フランスが暗号技術をほぼ禁止するところだったと述べました。上院は警察が個人情報にアクセスできるよう通信アプリに裏口を設けることを要求する法律を通過させましたが、幸いにもこの法律は国民議会により否決されました。しかし、3日前にパリの警察署長が再びこの法律を支持すると表明しました。技術的には警察のみが裏口にアクセスできることを保障する方法はなく、一旦裏口が導入されると外国のスパイからハッカーまで他の当事者により悪用される可能性があります。そのため、法を遵守する全ての市民の個人情報が危険にさらされる可能性があります。薬物密輸防止を目的としたこの法律は、犯罪の撲滅には何ら役立つことはありません。たとえ主流の暗号アプリが裏口によって弱体化されたとしても、犯罪者はより小規模なアプリを使用して安全に通信し続けることができますし、VPNの存在により追跡はますます難しくなります。これが、Telegramが暗号技術を損なうことなく、裏口を通じて基本的人権を侵害するよりも市場を退出することを望む理由です。我々の競合他社の中には、市場シェアのためにプライバシーを犠牲にするところもありますが、Telegramはこれまで一度も個人情報の一バイトすら漏らしたことがありません。EUのデジタルサービス法により、有効な裁判所命令を受けた場合、Telegramは容疑者のIPアドレスと電話番号のみを開示しますが、情報内容は開示しません。先月は自由が勝利しましたが、これもまた我々に警告しています。暗号化は犯罪者を保護するためにあるのではなく、普通の人々のプライバシーと安全を守るために存在するのだと立法者に説明し続ける必要があります。この保護を失うことは悲劇です。この戦いはまだ終わっていません。今月、欧州委員会は通信アプリに裏口を追加する同様の提案を提示しました。自由が徐々に侵食されることに対しては、どの国も免れることはできません。