Web3資産管理会社Anemoy、オンチェーン財務ファンドのリアルタイムデータのためにオラクルプロバイダーChronicleを活用

分散型金融資本管理プラットフォームであるCentrifugeは、最近立ち上げられたAnemoy Liquid Treasury Fundの透明性を向上させるために、オラクルプロバイダーのChronicleと提携しています。リアルタイムデータネットワークChronicleは、価格更新と第三者検証を提供し、オンチェーンファンドのポートフォリオと資金フローに関するより良い洞察を提供します。

2023年にEthereumおよびPolkadot互換のCentrifugeパブリックブロックチェーン上に構築されたAnemoyは、管理資産が3600億ドルを超える資産管理会社Janus Hendersonを起用し、コンプライアンスに焦点を当てたスタートアップのトークン化された米国財務省ファンドを運営していますと、共同創設者のAnil SoodとMartin QuenselがThe Blockのインタビューで語りました。

「CentrifugeとAnemoyとのパートナーシップは、分散型オラクルが実世界の資産に新たな信頼と透明性をもたらす方法を示しています」とChronicleの創設者Nik Kunkelは声明で述べ、Ethereumベースのオラクルがファンドのパフォーマンスに「偏りのない、検証可能な見解」を提供すると付け加えました。

ムーディーズは最近、AnemoyのLiquid Treasury Fundに対して、トークン化された財務省ファンドとしては史上最高の格付けであるAa-bfを付与しました。これは、同社の基準によれば「高い信用品質と判断される」資産を保有する格付け債券ファンドです。

「実際、私たちは[LTF]のために選んだ構造が、2か月後にBlackRockがBUIDLトークンとして使用する構造とまったく同じであることを知りませんでした。それはポジティブな驚きであり、良い偶然でした」とQuenselはThe Blockに語りました。このファンドは短期米国財務省証券へのエクスポージャーを提供し、Anemoyの子会社プラットフォームTabulaで管理されています。

ギリシャ神話の風の小神（Anemoi）にちなんで名付けられたAnemoyは、起源、トークン化、証券化、管理、配布を含むオンチェーン資産管理のライフサイクル全体をサポートします。

Janusとの提携は、BlackRock、Franklin Templeton、WisdomTreeなどの競合資産管理会社による実世界資産の実験に続く、英国の金融大手の暗号業界への最初の一歩を示しています。

英国に拠点を置く資産ブローカー兼カストディアンのArchaxは最近、AnemoyのLiquid Treasury Fundをその主要なデジタル証券取引プラットフォームに追加しました。