仮想通貨の採用が進む中、投資家はマーケティングを鵜呑みにせず、常に自ら調査を行うべきだと、Web3マーケティング会社セロトニンの創設者であるアマンダ・カサット氏はのべた。カサット氏はシンガポールで開催されたToken2049でコインテレグラフに対し「マーケティングは詐欺や偽りを広める手段であり、人々は非常に懐疑的になり、自ら調査を行うべきだ」と語った。

「投資家は常に懐疑的であるべき」

カサット氏は、ベテランの仮想通貨投資家も新規参入者も、仮想通貨のマーケティングには「懐疑的」なスタンスを取るべきであり、「利用する技術や製品を理解するために、常に自分自身で調査を行う 」べきだと説明した。

カサット氏によると、近年、PR会社のデューデリジェンス基準が上昇しており、PR会社は合法的な仮想通貨プロジェクトと協力するために、これまで以上に慎重になっているという。PR会社がプロジェクトの詳細な財務評価を行ったファンドマネージャーやエンジェル投資家からセカンドオピニオンを得ているとカサット氏は語った。

「我々は主にこの分野の主要VCから紹介されたビジネスを受けており、彼らがこれらのプロジェクトについてデューデリジェンスを行っていることは、我々にとって非常に助けになる」

PR会社も独自のデューデリジェンスを行う必要

「我々も独自のプロセスを行い、それが実現可能なプロジェクトであり、良いチームを持ち、実際にその使命を達成できると信じていることを確認している」とカサット氏は付け加えた。

カサット氏はまた、仮想通貨におけるセレブリティマーケティングについても触れ、「セレブリティと仮想通貨製品の対比」が記憶に残る要因だと考えている。彼女は、ラッパーのイギー・アゼリアがソラナベースのトークン$Motherを宣伝して話題を呼んでいるのはこのためだと説明した。

「イギー・アゼリアは技術や仮想通貨をすぐに連想させるブランドを持っているわけではない。だからこそ彼女はこの対比を作り出し、フィフスアベニューを歩くシマウマのように目立ち、記憶に残り、人々を興奮させている」

仮想通貨プロジェクトの崩壊は、ディレクターやスタッフ、マーケティングエージェンシーなどの契約会社だけでなく、より広範な影響を及ぼす可能性がある。2022年11月の仮想通貨取引所FTXの崩壊後、複数の「YouTubeインフルエンサー」が取引所を宣伝したことで10億ドルの集団訴訟に巻き込まれた。

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