SEC、Abra Earnにおける暗号資産証券の未登録販売でAbraを告発

米国証券取引委員会（SEC）は、Plutus Lending LLC（Abraとして運営）を、暗号資産証券を未登録で提供・販売したとして告発しました。

また、同機関は、金融サービスおよび技術企業が未登録の投資会社として運営していたと主張しています。

SECの訴状は、同社の利回りサービス「Abra Earn」に焦点を当てており、米国のユーザーが暗号資産で利息を得ることを許可していました。Abraは顧客のデジタル資産を「自社の収益を生み出し、利息支払いを資金調達するため」に使用し、また「SEC登録の免除を受けていない」証券を提供・販売したとされています。

Abra Earnは、約6億ドルの暗号資産を集め、そのうち5億ドルは米国の顧客からのものであるとSECは付け加えています。

「告発によれば、Abraは米国の投資家に対して登録法を遵守せずに約5億ドルの証券を販売しました。これらの法律は、投資家が投資を行う前に十分で正確な情報を得ることを保証するために設計されています」と、SEC執行部の副部長であるステイシー・ボガート氏は声明で述べています。「投資家への潜在的な損害を悪化させるために、Abraは自社の証券を販売しながら、投資家に重要な保護を提供する投資会社法の適用条項を回避したとされています。」

2023年6月、テキサス州証券委員会も、Abra Earnに関する証券詐欺の疑いでAbraとそのCEOに対して執行措置を取ったとThe Blockが以前報じています。