マウントゴックスが再び動く—1000億円相当のビットコインが市場に放出されるのか？

かつて経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスが、債権者への弁済を進める中で、新たに13,265BTC（約1,100億円）を移動させたことが確認されました。このうち約1,000億円相当の12,000BTCが、既に海外の取引所ビットスタンプに入金されたことがデータ追跡プロバイダー「ルックオンチェーン」によって報告されています。

ビットコインの大量移動と残高状況

マウントゴックスに関連するアドレスは、現在も46,164BTC（約4,000億円）を保有しており、今後の弁済手続きに向けた動きが注目されています。なお、これまでに送金されたビットコインは、一部の指定暗号資産交換業者に分散されていることが確認されています。

10年越しの弁済が進行中

マウントゴックスは、2014年に破綻してから10年越しに債権者への弁済を開始しました。7月から開始された弁済は、これまでに95,523BTC（約6,140億円）に達しており、8月1日には「17,000人を超える債権者にビットコインおよびビットコインキャッシュでの弁済が行われた」と公表されています。

市場への影響とビットコインの保有意向

当初破綻した時点でのビットコイン価格は約92,000円でしたが、現在の価格は約1,000万円に達しており、弁済により市場に放出されるビットコインの影響が懸念されています。しかし、Redditの投票では、約56％の参加者が弁済後もビットコインを保有し続ける意向を示しており、今後の市場動向が注視されています。