機関投資家によるビットコインETF投資 第2四半期に27%増加
2024年第2四半期において、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の機関投資家による採用が大幅に増加した。
ビットコインの最近の調整にもかかわらず、米国の現物ビットコインETFの機関投資家採用は27%以上増加した。K33リサーチのシニアアナリストであるヴェトレ・ルンデ氏によると、262の新しい企業がビットコインETFに投資した。
ルンデ氏は 8月16日のX投稿 で「13F提出書類によれば、6月30日時点で1199の専門企業が米国の現物ETFに投資しており、四半期で262企業増加した」と書いている。
Bitcoin ETF, institutional holder growth. Source: Vetle Lunde
ビットコインETFに投資する機関投資家の増加は、ビットコインの価格を大幅に押し上げる可能性がある。機関投資家は大規模な資本を持ち、仮想通貨市場に影響を与えることができるためだ。ビットコインが新たな史上最高値に達するためには、機関投資家の継続的な採用が必要となるだろう。
個人投資家が依然として大部分を保有
ビットコインETFの機関投資家採用が増加しているにもかかわらず、個人投資家が依然として最大の保有者グループであるとルンデ氏は指摘する。「個人投資家が依然として流通株式の大部分を保有している一方で、機関投資家は総資産運用額(AUM)のシェアを2.41ポイント増加させ、第2四半期には21.15%を占めている」という。第1四半期において、機関投資家は総AUMの18.7%を保有していた。
13F/13G ownership % of total BTC ETF AUM
ビットコインの価格は、米国のビットコインETFへの機関投資家のポートフォリオが増加しているにもかかわらず、6万ドルの心理的な水準を超えることができずにいる。ビットコインは8月14日に6万ドルを下回った、
BTC/USD, 1-week chart. Source: Cointelegraph
価格の低迷に寄与している要因として、ビットコインETFの流入が停滞していることが挙げられる。ファーサイドのデータによれば、ETFの流入は8月15日にプラスに転じ、1100万ドル以上の流入があった。ただ、これは8月14日に記録された8140万ドルの累積流出にはるかに及ばない。
Spot Bitcoin ETF flows (US dollars, million). Source: Farside Investors
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