ソラナがイーサリアムを上回る背後にボットの疑惑=調査
ソラナは今週、さまざまな指標でイーサリアムを上回ったが、この活動の大部分はボットによって行われているようだ。匿名の研究者であるフリップ・リサーチが7月30日に発表した 記事 によると、ソラナの1ユーザーあたりの1日の取引数が異常に高いことがわかった。
7月26日、ソラナは130万のアクティブアドレスで1ユーザーあたり平均217の取引を記録。これに対し、イーサリアムは37万6300のアクティブユーザーで1ユーザーあたり3未満の取引を記録した。「明らかなのは、巨大な不一致があり、MEVとウォッシュトレーディングが多いことだ」とフリップ・リサーチはコインテレグラフにのべた。
ブロックワークス・リサーチによると、7月22日の週にソラナの総手数料は2500万ドルで、イーサリアムの総手数料2100万ドルを上回った。ソラナはまた、業界で最も高い30日間のDEX取引量を記録した。
7月30日までの7日間で、レイディウムがソラナのDEX取引量で60億7800万ドルとリードし、オルカとフェニックスがそれぞれ34億2800万ドルと11億4400万ドルで続いた。
しかし、フリップ・リサーチのレイディウムの流動性プールの分析によると、ソラナの取引の大部分は無機的な取引活動とボットによって駆動されているとされる。
レイディウムの多くの流動性プールは流動性がほとんどないが、非現実的な取引量を生成している。例えば、FLOG-SOLプールは流動性が3ドルしかないが、24時間の取引量は500万ドルを超えていた。
フリップ・リサーチのこれらの低流動性プールの分析は、それらがラグプルされたプロジェクトであることを示唆している。ラグプルは、ミームコイン詐欺師の間で人気が高まっている出口詐欺の一種だ。
フリップ・リサーチが分析したプロジェクトの1つは、流動性が48ドルしかないのに、取引量が1080万ドルに達し、2845のユニークウォレットがウォッシュトレーディングを行い、2万8000ドルの手数料を生成していた。このウォレットは、プロジェクトがラグプルされる前に偽の取引量を生成するために数千の取引を行うボットであるとされる。
研究者は、レイディウムの標準的な流動性プールには、24時間で2億ドルの取引量と50万ドルの手数料を生成した50以上のプロジェクトがあると付け加えた。「[ソラナ]は確立された『ミームコインカジノ』であり、価格に敏感でないリスク許容度の高いユーザーから取引量を引き寄せている」とフリップ・リサーチはコインテレグラフにのべた。
「これにより、MEVボット、連続詐欺師、内部者などの多くのアクターからの搾取にさらされる」と語った。
ソラナのボット取引量は年間を通じて存在
ボットは人間ができないペースで操作でき、自動取引は年間を通じてソラナの取引量を押し上げている。
2月には、ネットワークの月間ステーブルコイン取引量が6430億ドルを超えた。ほとんどのステーブルコイン取引量は、ソラナのDEXであるフェニックスでのUSDコイン(USDC)取引から発生していた。コインテレグラフマガジンの2月のフェニックスでのブロックチェーン取引の分析では、取引量の大部分がボットからのものであることが判明した。
これらの自動取引者は、ソラナにとって両刃の剣となっており、ネットワークの健全性を犠牲にして有利な指標をもたらしている。2024年4月までに、開発者は混雑問題に対応するためにメインネットのアップデートをリリースしたが、フリップ・リサーチの調査結果は、ネットワーク内でボット活動が依然として蔓延していることを示唆している。
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