ブラックロックCEO、世界への不安を持つ投資家にビットコインを支持
BlackRockのCEOラリー・フィンク氏は、月曜日のCNBCでの出演中にビットコインを「正当な金融商品」と呼び、「それは不安を感じるときに投資する商品だ」と述べた。
フィンク氏の発言は、土曜日にペンシルベニア州でのキャンペーン集会で元大統領ドナルド・トランプ氏の暗殺未遂事件が発生した2日後に行われた。
この事件後、ビットコインは数週間ぶりの高値を記録した。
「政治的な不安定性はビットコイン購入の触媒であり、アメリカの主要な大統領候補への暗殺未遂は世界的に民主主義への冒涜であり、現在の状況がいかに脆弱であるかを人々に思い出させる」と、取引会社GSRの共同創設者リッチ・ローゼンブルーム氏は語った。
ビットコインを悲観的な投資として位置づけ
フィンク氏は、ビットコインを主に世界の行く末に対して悲観的な見方を持つ人々にとって魅力的な投資と見なしていると説明した。
「希望をヘッジしたいなら、ビットコインは希望のためのツールではない」とフィンク氏は述べた。
「私はそれを、世界に対して、そして自分の存在に対してより恐怖を感じていることを表現する手段として見ている」。
フィンク氏は個人的には世界をより楽観的に見ていることを明確にした。
しかし、管理資産が10.6兆ドル（約1668兆2000億円）を超える世界最大の投資会社であるBlackRockは、最近数か月で仮想通貨に全力を注いでおり、フィンク氏が他の人々がどう考えているかを反映していると示唆している。
BlackRockのビットコインETFへの取り組み
昨夏、BlackRockは米国証券取引委員会（SEC）にスポットビットコインETFの上場申請を提出し、ウォール街でのスポットビットコインETFの現実化に向けて大きな一歩を踏み出した。
数か月以内にスポットビットコインETFはウォール街で現実のものとなり、BlackRockがその先頭に立った。
BlackRockはさらに、アメリカで最初のスポットイーサリアムETFの発行者の一つになる準備を進めている。
ウォール街の巨人は3月にイーサリアムベースのトークン化資産ファンドを立ち上げ、これまでに大成功を収めている。
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