6月最終週、イーサリアムの上場投資商品（ETP）は、2022年8月以来の最大の流出を記録した。

コインシェアーズの週次分析によると、6月24日から29日にかけて投資家はイーサ（ETH）投資商品から6100万ドルを引き出し、過去2週間の合計流出額は1億1900万ドルに達した。6月の総流出額は3700万ドルにのぼる。これにより、イーサファンドは年初来の純流出額で最も悪いパフォーマンスを示す資産となり、これまでに2500万ドルが引き出された。

米国証券取引委員会（SEC）が5月にイーサの上場投資信託（ETF）を承認したにもかかわらず、イーサ価格は6月に8.7%以上下落した。

アナリストは、承認された8つのイーサ現物ETFが数週間以内に上場することを予想している。ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏とジェームズ・セイファート氏によると、SECは最近、発行予定者に対し7月8日までにS-1フォームを再提出するよう要求した。これにより、ETFのローンチが7月中旬以降に遅れると予想されている。ビットワイズは、2025年末までにこれらのファンドに250億ドルが投資されると予測している。

イーサ投資商品が2022年8月以来の流出額に image 0 Source: CoinShares

センチメントの変化

イーサの流出は、過去1週間でデジタル資産投資商品の全体的なパフォーマンスを押し下げ、全体では合計3000万ドルの流出となった。しかし、コインシェアーズによると、過去数週間とは対照的に、ビットコインETFの大半は小規模な流入を見せたという。1週間で、グレースケールのビットコインファンドは1億5300万ドルの流出を見せたが、他の発行者間では合計1000万ドルの流入があった。

「マルチアセットとビットコインETPがそれぞれ1800万ドルと1000万ドルの流入を主導した。ショートビットコインも先週420万ドルの流出を見せ、センチメントが変わりつつあることを示唆している」とレポートはのべている。

取引量は6月29日時点で週次ベースで43%増加し、62億ドルに達したが、今年の週平均142億ドルを「大きく下回った」とコインシェアーズは指摘。

アルトコインの中では、ソラナ（SOL）ファンドが160万ドルの流入を見せ、ライトコイン（LTC）は140万ドルを引きつけた。今年、ブロックチェーン関連株式からは、時価総額の19%を占める合計5億4500万ドルが引き出された。

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