イーサリアムのエコシステムは2020年から4倍に増加 ヴァンエックは2030年に2万2000ドルと予測
イーサリアムのエコシステムにおける日次アクティブユーザー数は、4年前と比べて約9倍に増加している。アナリストは、この需要の増加がイーサリアム(ETH)を新たな高値に押し上げると考えている。
仮想通貨ETF発行会社ビットワイズがまとめたデータによると、2020年第1四半期には、イーサリアムとそのスケーリングソリューションであるアービトラムとポリゴンの平均日次アクティブユーザー数は25万を超えた。その大部分はイーサリアムのレイヤー1メインネットからのものだ。
2024年第1四半期時点で、この日次ユーザー数は、レイヤー2ネットワークのオプティミズム、Base、zkSyncを含むようになり、約225万に達し、約9倍に増加している。
トランザクションをL2に移行した結果、イーサリアムのアクティブ日次ユーザーの割合は大幅に減少している。
6月4日、イーサリアムメインネットのアクティブユーザー数は37万8000であり、ポリゴンは130万、他の4つのL2は合計で150万のアクティブユーザーを記録した。
オプティミズムは2021年後半に、zkSyncメインネットとBaseは2023年に一般公開された。イーサリアムのユーザー数は見た目ほど良くないが、これはロードマップの一部であり、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏はL2をメインブロックチェーンのスケーリング手段として活用することに注力している。
彼は最近、L2は旧Eth2プランのシャーディング概念に似ており、このレイヤーがイーサリアムエコシステム内のさまざまな「サブカルチャー」の成長を促進する可能性があると 論じた 。
イーサリアムネットワークの成長を予測
一方、仮想通貨ETF発行会社ヴァンエックは、イーサリアムの価格目標を引き上げ、2030年までに2万2000ドルに達すると予測している。
ヴァンエックのデジタル資産研究責任者マシュー・シーゲル氏らが6月5日に 公開したブログ で、彼らは昨年の1万1800ドルから予測を引き上げた。彼らは、イーサリアムのユーザーあたりの収益が多くのWeb2企業を上回っており、伝統的な金融市場参加者やビッグテックの間で人気が高まると指摘する。
「我々は、現物型イーサリアムETFが米国の株式市場での取引承認が近づいていると予測している。これにより、投資顧問企業や機関投資家がこのユニークな資産を保有し、ETFの価格および流動性の利点を享受できるようになるだろう」とアナリストは語った。「我々は、イーサリアムが生成する660億ドルのフリーキャッシュフローに基づいて、2030年のETHの評価額を予測している」と付け加えた。
ETHの現在の価格は3862ドルで、過去24時間で1.3%上昇している。多くの人々は、イーサリアムETFの立ち上げが最終的にETHの価格を新たな史上最高値に押し上げると期待しているが、新しい仮想通貨ETFへの流入はビットコインETFよりも大幅に低いと 警告する声もある 。
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