金愛好家のピーター・シフ氏は、現在の強気相場におけるビットコイン10万ドル到達を予想する市場関係者に対し疑問を投げかけた。さらに、ビットコイン現物上場投資信託（ETF）と、現在の市場で同商品によって生み出される需要についても批判した。

シフ氏はビットコイン否定派として知られ、その市場価値や実際のユースケースについてしばしば疑問を呈している。シフ氏は、ビットコイン現物ETFが生み出す大きな需要に後押しされ、BTC価格が10万ドルを超える可能性があると主張するアナリストを罵倒した。

シフ氏は4月16日、コインベースやマイクロストラテジー、ギャラクシーデジタルなどの主要なビットコイン関連株式市場の弱気なパフォーマンスを引用し、ビットコイン需要が高いにも関わらず、BTC関連企業の株価に反映されていないことに疑問を投げかけた。

ビットコインETFの需要と10万ドルのBTC価格目標に疑問＝ピーター・シフ image 0 Source: Peter Schiff

シフ氏によると、コインベースは21％、ギャラクシーデジタルは26％、マイクロストラテジーは33％下落しており、いくつかのビットコインマイニング株は二桁の下落を示している。 しかし同氏は、2024年初以来、ほとんどのビットコインと仮想通貨関連銘柄が伝統的な市場銘柄をかなりの差で凌駕しているにもかかわらず、これに触れていない。

これらの仮想通貨関連銘柄の多くが、仮想通貨市場の弱気な勢いによって下降を記録したのはここ1週間のことだ。

ビットコインETFの需要と10万ドルのBTC価格目標に疑問＝ピーター・シフ image 1 Source: Cryptofucius

現在の仮想通貨市場の弱気の勢いも大きな驚きではない。市場アナリストは、ビットコインが歴史的にどのように半減期前に落ち込み、半減期後に勢いを取り戻すかを説明してきた。ビットコインの半減期は今週後半に予定されている。

シフ氏の指摘については、ビットコイン支持者の何人かが彼の投稿に反応し、シフ氏のデータを否定した。あるユーザーは、マイクロストラテジーの株価が前年比（YoY）で300％上昇していると指摘した。

ビットコインETFの需要と10万ドルのBTC価格目標に疑問＝ピーター・シフ image 2 Source:  hurt

他の数人は、2つの資産の成長の違いを強調するために、金と並んでビットコインのパフォーマンスを共有しながら、データを恣意的に選択しているだけだと批判した。

金は2024年第2四半期に史上最高値を更新したが、同時期のBTCの上昇に比べると見劣りする。ビットコイン支持者のダン・ヘルド氏とウィリー・ウー氏もまた、シフ氏が2013年にBTCが1,000ドル前後で取引されていたときに、いかに購入の機会を逃したかを指摘した。